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2025/03/12

トレーニングとは?科学的視点で解説する身体つくりの本質

トレーニングとは?科学的視点で解説する身体つくりの本質

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パーソナルジムARCS代表 上坂 裕一
監修:パーソナルジムARCS代表 上坂 裕一

▪健康運動指導士 ▪FCM技能士2級
▪JATI上級トレーニング指導者
▪加圧スペシャルインストラクター 等

病院併設の健康増進施設に現場責任者として従事し、2021年にパーソナルジムARCSを設立

監修者のご紹介はこちら

こんにちは、ARCSの塚本です。


トレーニングは皆さんされているとは思いますが、そのトレーニングとは一体どのようなメカニズムがあるのでしょうか。


トレーニングに関するメカニズムを知らずにトレーニングしている人や、トレーナーとして働いている人もいるかと思いますので、この機会にぜひ勉強していただき

普段のトレーニングに生かしてみてください。

1.はじめに


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トレーニングとは、単に体を動かすことではなく、科学的に設計された運動によって身体機能を向上させる行為です。

筋力や持久力の向上、ボディメイク、健康維持など、目的によってトレーニングの方法は大きく変わります。

その為、ただフォームを伝え毎回同じような種目をやらせているだけのトレーナーはトレーナーというよりもインストラクターですので、トレーナー選びやパーソナルジム選びにも、見極めが必要です。


近年のスポーツ科学や生理学の研究により、トレーニングの効果や最適な方法についての理解が深まりました。

本記事では、最新の研究をもとに、トレーニングの基本原則から実践方法までを詳しく解説します。

2.トレーニングの基本原理

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トレーニングの効果を最大限の引き出すには、科学的な原則に基づいた方法を採用することが重要です。

これを意識せずに努力していても、最大限の効果を引き出すことは不可能です。


適切な負荷をかけること、目的に応じたトレーニングを行うこと、継続することなど、いくつかの重要な原則が存在します。

ここでは、代表的な3つの基本原則について解説します。

1-1.漸新世過負荷の原則(Principle of Progressive Overload)

トレーニングの効果を得るためには、体に適切な負荷をかけ、徐々に強度を高めることが重要です。

これを、「漸進性過負荷の原則」と言います。


負荷が一定のままだと、体は適応して成長が止まるため、重量の増加や回数の増加などが必要です。

例えば、スクワットを同じ重量で続けていると、最初は成長していた筋肉も次第に停滞してしまいます。そのため、重量を増やす、セットを増やす、トレーニングの強度を増やすといった工夫が必要です。


研究によると、初心者の場合は2~4週間ごとに負荷を増やすことが理想的とされています。

ただし、無理な重量設定は怪我のリスクも高めるため、適切なフォームを維持しながら徐々に負荷を増やすことが大事です。

1-2.特異性の原則(Principle of Specificity)

特異性の原則とは、「トレーニングの内容が目的に合っている必要がある」という考え方です。


例えば、筋肥大を目指す場合には、高負荷・低回数(6~12回)のトレーニングが推奨されます。

一方、持久力向上を目的とするならば、低負荷高回数(15回以上)でのトレーニングが適しています。

また、スポーツ選手の場合、競技に特化した動作を含むトレーニングが必要です。


実際に、短距離走選手とマラソン選手では、筋肉の構造やエネルギー供給の仕組みが異なります。

短距離走選手は、速筋繊維(TypeⅡ)が発達しやすく、高強度なスプリントやウエイトトレーニングが必要です。

一方、マラソン選手は遅筋繊維(TypeⅠ)が多く、長時間の有酸素運動が求められます。

1-3.可逆性の原則(Principle of Reversibility)

トレーニングを継続しなければ、得られた効果は失われてきます。

これを「可逆性の原則」といい、運動をやめると筋力や心肺機能が低下することが研究で記されています。


例えば、2週間の運動休止でも筋力や筋持久力は低下し始めることが分かっています。

特に、持久力の低下は速く、VO2max(最大酸素摂取量)は約2週間で4~6%低下すると報告されています。


筋力も3~4週間の休止で明らかに低下しますが、完全に元に戻るわけでもなく、再開後は比較的早く回復することが確認されています。

3.筋力トレーニングの科学

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筋力トレーニングは、筋肥大や筋力向上を目的としたトレーニングです。

筋肉が成長する仕組みや、効果的な負荷設定、適切な回復期間について理解することで、効率的なトレーニングを行うことができます。

2-1.筋肥大のメカニズム

筋肉が成長するには、以下の3つの要因が重要です。


機械的張力(Mechanical Tension):筋肉に強い負荷がかかることで成長を促す。思い重量を扱うことで筋繊維が刺激され、適応して太くなる。

筋損傷(Musle Damage):トレーニングによって筋繊維が微細なダメージを受け、それを修復する過程で筋肥大が起こる。

代謝ストレス(Metabolic Stress):高回数のトレーニングや短い休息時間によって筋肉にストレスがかかり、成長ホルモンの分泌が促進される。


研究によると、筋肥大を最大化するには、高重量(75~85% 1RM)を扱うことが推奨されています。

2-2.最適な負荷と回数

筋力向上と筋肥大のためのトレーニング負荷と回数は以下のようになります。


・筋力向上:1~5回(85%以上の1RM)

・筋肥大:6~12回(65~85%の1RM)

・筋持久力向上:15回(50~65%の1RM)


また、セット数も重要であり、初心者は1~3セット、中・上級者は3~6セットが推奨されています。

2-3.トレーニング頻度と回復

筋トレの頻度は週2~3時間が効果的とされており、筋肉の回復には48時間以上が必要とされています。


例えば、週3回トレーニングを行う場合、1日目は上半身、2日目は下半身と分けることで効率的に回復時間を確保できます。

回復が不足すると、筋肉の成長が阻害されるだけでなく、オーバートレーニング症候群(Overtraining Syndome)を引き起こし、パフォーマンスの低下や免疫力の低下につながる可能性があります。

4.有酸素運動の科学

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有酸素運動(Aerobic Exercise)は心配機能を高め、持久力を向上させるトレーニングの一種です。


また、脂肪燃焼にも効果があり、ダイエット目的で取り入れる人も多いでしょう。

有酸素運動の生理学的メカニズムや、最適な運動強度について解説します。

3-1.有酸素運動とエネルギー代謝

有酸素運動では、糖質と脂質が主なエネルギー源として利用されます。

運動強度のよって、エネルギーの使われ方が変わることが研究で示されています。


低強度(心拍数50~60% 最大心拍数):脂質が主なエネルギー源となる。脂肪燃焼が促進されるため、ダイエット目的でよく推奨される。

中強度心拍数60~75% 最大心拍数):糖質と脂質の両方が使われる。持久力の向上に適している。

高強度(心拍数75%以上 最大心拍数):糖質が主なエネルギー源となる。無酸素運動的な要素が強まり、乳酸の蓄積が増える。


研究によると、低強度の長時間運動よりも、高強度インターバルトレーニングの方が脂肪燃焼効果が高いことが分かっています。

HIITは、短時間で効果を得られるため、忙しい人にも適したトレーニング方法と言えます。

3-2.心肺機能の向上と持久力トレーニング

有酸素運動は、心肺と肺の機能を向上させることで、持久力の向上にも大きく貢献します。


持久力の指標としてよく使われるのが、VO2max(最大酸素摂取量)です。

VO2maxは、運動中に身体がどれだけの酸素を利用できるのかを示す数値であり、持久力の向上にはこの数値を高めることが重要です。


VO2maxを向上させるためには、以下のようなトレーニングが推奨されています。

・低強度長時間運動(LSD:Long Slow Distance):一定のペースで長時間走ることで、持久力を向上させる。

・インターバルトレーニング:短時間の高強度運動と低強度運動を交互に行うことで、心肺機能を効率的に向上させる。


研究では、インターバルトレーニングがVO2maxの向上に最も効果的であることが示されています。

5.栄養とトレーニング

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トレーニングの成果を最大化するためには、適切な栄養摂取が不可欠です。

特に、タンパク質・炭水化物・脂質のバランスが重要であり、トレーニング後の栄養補給もパフォーマンスに大きな影響を与えます。

4-1.タンパク質摂取の重要性

筋肉の成長には十分なタンパク質摂取が必須です。

研究では、体重1kgあたり1.6~2.2kgのタンパク質を摂取することが筋合成に最適であると示されています。


また、タンパク質の摂取タイミングも重要です。

特にトレーニング後30分以内にタンパク質を摂取すると、筋合成が促進されやすいと報告されています。


良質なタンパク質の例:

・動物性タンパク質:鶏むね肉、卵、魚(サーモン・ツナ)、牛肉、乳製品(ヨーグルト・チーズ)

・植物性タンパク質:大豆(豆腐・納豆・ソイプロテイン)、レンズマメ、ナッツ類


研究によると、動物性タンパク質の方がアミノ酸バランスが良く、筋合成に有利とされています。

特にロイシンというアミノ酸は筋タンパク質合成を強く促進するため、摂取を意識するといいでしょう。

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4-2.炭水化物と筋グリコーゲンの補充

炭水化物(糖質)は、運動のエネルギー源として重要です。

特に筋トレや高強度運動の際には、筋グリコーゲンが主なエネルギー源となります。


トレーニング後の炭水化物補給は、筋グリコーゲンの回復に促進し、次のトレーニングパフォーマンス向上に役立ちます。

特に運動後30~60分の間に炭水化物を摂取すると、筋グリコーゲンの回復速度が最大化されることが報告されています。


良質な炭水化物の例:

・玄米、オートミール、全粒パン

・さつまいも、じゃがいも

・バナナ、リンゴなどのフルーツ


トレーニング後は、タンパク質と炭水化物を3:1~4:1に比率で摂取すると、筋回復が促進されるとされています。

4-3.脂質とホルモンバランス

脂質はホルモンの生成や細胞膜の構成要素として重要な役割を果たします。

特に、テストステロン(男性ホルモン)や成長ホルモンの分泌には脂質が不可欠です。


良質な脂質の例:

・オメガ3脂肪酸(サーモン、チアシード、くるみ)

・オリーブオイル・アボカド(不飽和脂肪酸が豊富)

・ナッツ・種子類(健康的な脂肪とミネラルが含まれる)


脂質の摂取量が不足すると、ホルモンバランスが崩れ、筋肉の発達が遅れる可能性があります。

そのため、総カロリーの20~30%を摂取することが推奨されいます。


また、オメガ3脂肪酸は炎症を抑える効果があり、トレーニング後の回復を促進すことが研究で示されています。


特に、不飽和脂肪酸を多く含む食品を意識して摂ることで、健康的な脂質バランスを保つことができます。

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6.回復と睡眠の重要性

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トレーニングの効果を最大化するには、適切な回復と十分な睡眠が不可欠です。

過度なトレーニングや睡眠不足は、筋肉の修復を避け、パフォーマンスの低下を招く可能性があります。

5-1.超回復と筋肉の修復メカニズム

筋トレ後、筋肉は微細な損傷を受け、それを修復する過程でより強く・大きくなります。この現象を超回復(Supercompensation)と言います。


筋回復のプロセス:

1.筋損傷(トレーニング直後):筋繊維がダメージを受ける

2.回復期(24~72時間):タンパク質合成が活発になる

3.超回復(48~72時間後):以前より強い状態に適応する


このため、同じ筋群を刺激する場合、48~72時間の休息を設けることが推奨されています。

また、筋肉の修復には十分な栄養と睡眠が必要です。

5-2.睡眠と筋成長の関係

睡眠は、トレーニングの成果に大きな影響を与えます。

特に成長ホルモン(GH)の分泌は睡眠中にピークを迎え、筋肉の修復と成長を促進します。


研究で7~9時間の質の高い睡眠を確保することが、筋タンパク質合成と回復に最適であると示されています。

また、睡眠不足はテストステロンの低下を引き起こし、筋肉の発達を妨げる可能性があることが報告されています。


睡眠の質を向上させるためのポイント:

・就寝1時間前にはスマホやPCの使用を控える(ブルーライトが睡眠を妨げる)

・就寝前にカフェインやアルコールを摂取しない

・一定の時間に就寝・起床する習慣をつける

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5-3.オーバートレーニングとその兆候

トレーニングのしすぎは、逆にパフォーマンスの低下や疲労の蓄積を引き起こす可能性があります。

これを‘’オーバートレーニング症候群‘’といい、主に以下のような兆候が表れます。


・疲労感が抜けない

・筋力や持久力の低下

・睡眠障害や食欲低下

・免疫力の低下(風邪をひきやすくなる)


オーバートレーニングを防ぐためには、適切な休息と回復を意識し、週に1~2日は完全休養日を設けることが推奨されています。

7.まとめ

トレーニングの効果を最大化するには、科学的な原則を理解し、適切な方法で実践することが重要です。

本記事で解説したポイントを振り返りましょう。


・トレーニングの基本原則:

全身性過負荷、特異性、可逆性の原則を理解し、適切な負荷設定を行う


・筋力トレーニングの科学:

筋肥大のメカニズムを理解し、最適な回数・セット数・頻度で実践する


・有酸素運動の重要性:

持久力向上や脂肪燃焼には、運動強度に応じた適切な方法を選ぶ


・栄養の役割:

タンパク質・炭水化物・脂質をバランスよく摂取し、トレーニング後の回復をサポートする


・回復と睡眠の重要性:

超回復の仕組みを理解し、適切な休息と十分な睡眠を確保する


これらの科学的知見を活用し、効率的にトレーニングを行うことで、より早く理想の身体を手に入れることができます。

継続的な努力と正しい知識を元に、自分に合ったトレーニングを実践していきましょう!

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