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2025/04/19

【睡眠不足は危険!?】ダイエット、筋トレへの影響

【睡眠不足は危険!?】ダイエット、筋トレへの影響

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パーソナルジムARCS代表 上坂 裕一
監修:パーソナルジムARCS代表 上坂 裕一

▪健康運動指導士 ▪FCM技能士2級
▪JATI上級トレーニング指導者
▪加圧スペシャルインストラクター 等

病院併設の健康増進施設に現場責任者として従事し、2021年にパーソナルジムARCSを設立

監修者のご紹介はこちら

みなさま、こんにちは!

パーソナルトレーニングジムARCSの関根です。

今回は、睡眠不足がもたらすダイエット、筋トレへの影響というテーマについてお話していきたいと思います。


睡眠不足がもたらすダイエット、筋トレへの影響

睡眠不足がダイエットや筋トレに与える影響


1. ホルモンバランスの乱れ


2. 代謝の低下

3. 筋肉の回復遅延

4.運動( 筋トレ)パフォーマンスの低下


大きく分けるとこちらの4つになります。

それぞれ解説します。

ホルモンバランスの乱れ

睡眠不足はホルモンバランスに大きな影響を与えることが知られています。その主な影響は…


・ストレスホルモンの増加

・成長ホルモンの減少

・インスリンの感受性の低下

・女性ホルモンへの影響

・食欲ホルモンの乱れ


この5つが主な影響になります。

●ストレスホルモンの増加


睡眠不足が続くと、ストレスホルモンの一つであるコルチゾールの分泌が増加し、体や心にさまざまな影響を及ぼします。具体的には以下のような影響があります


・免疫力の低下
コルチゾールは体の免疫機能を抑制する働きがあるため、睡眠不足によってコルチゾールが過剰に分泌されると、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。



・精神的な不調
コルチゾールはストレス反応に関わるホルモンで、過剰な分泌が続くと不安やイライラ、焦燥感など、精神的な不調を引き起こすことがあります。また、睡眠不足とストレスが相互に作用し、悪循環を生むこともあります。



・記憶力や集中力の低下
コルチゾールが高い状態だと、脳の働きが鈍くなり、特に記憶や集中力が低下します。これにより、仕事は勿論、筋トレにも影響を及ぼすことがあります。



・体重増加
コルチゾールの増加は食欲を増進させ、特に高カロリーな食べ物への欲求を引き起こすことがあります。これが過食につながり、ダイエットが上手くいかない原因となります。



・血糖値の上昇
コルチゾールは血糖値を上昇させる作用もあります。これが続くと、インスリンの働きが悪くなり、糖尿病のリスクが高まることがあります。



・睡眠の質のさらなる低下
コルチゾールが増えると、体が「戦うか逃げるか」の反応を示すため、リラックスできず、夜間の睡眠の質がさらに低下することがあります。このため、睡眠不足が深刻化することになります。


●成長ホルモンの減少


睡眠不足は成長ホルモンの分泌にも影響を与えることがあります。成長ホルモンは体の修復や成長、代謝に重要な役割を果たしており、特に深い睡眠中に多く分泌されます。睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌が減少し、以下のような影響が考えられます


・筋肉の回復と修復が遅れる
成長ホルモンは筋肉の修復を助けるため、筋トレ後の筋肉の回復に重要です。睡眠不足が続くと、筋肉の修復が遅れ、筋肉量が減少する可能性があります。また、筋力向上や体力の回復にも影響を与えることがあります。



・新陳代謝の低下
成長ホルモンは新陳代謝を促進し、脂肪の燃焼を助ける働きがあります。睡眠不足によって成長ホルモンの分泌が減少すると、代謝が低下し、体脂肪が増えやすくなることがあります。これが長期間続くと、体重増加や肥満の原因になりダイエットにも悪影響を与えます。



・骨密度の低下
成長ホルモンは骨の成長や修復にも関与しており、特に骨密度を保つために重要です。睡眠不足が続くと、骨密度が低下し、骨折や骨粗鬆症のリスクが高まることがあります。



・免疫機能の低下
成長ホルモンは免疫機能にも関与しており、体の修復や細胞の再生を助けます。睡眠不足により成長ホルモンが十分に分泌されないと、免疫機能が低下し、感染症や病気にかかりやすくなることがあります。



・肌の老化
成長ホルモンは肌の修復や再生を促進し、若々しい肌を保つために重要です。睡眠不足により成長ホルモンが減少すると、肌の回復力が低下し、シワやたるみ、乾燥などの肌の老化が進行する可能性があります。



・精神的な影響
成長ホルモンは脳の健康にも関与しており、精神的な健全さや感情の安定にも役立ちます。睡眠不足が続くと、脳の修復が不十分になり、集中力(筋トレ中)や記憶力が低下するだけでなく、感情的な不安定さやストレスにもつながることがあります。


●インスリンの感受性の低下


睡眠不足が続くと、インスリンの感受性が低下することがあり、これは健康に多くの影響を及ぼします。インスリンは血糖値を調節するホルモンで、体内のエネルギー管理に重要な役割を果たしています。インスリンの感受性が低下すると、体がインスリンをうまく利用できなくなり、さまざまな問題が発生します。


睡眠不足がインスリン感受性に与える影響


・血糖値の上昇

睡眠不足が続くと、インスリンの効果が減少し、体が血糖を効率よく処理できなくなります。結果として、血糖値が上昇しやすくなります。これが続くと、糖尿病のリスクが高まることがあります。ダイエットにも悪影響。



・体重増加

インスリンの感受性が低下すると、体が血糖をエネルギーとして使うのが難しくなり、余分な糖分が脂肪として蓄積されやすくなります。

ダイエットに悪影響を与えこれが体重増加につながり、特に内臓脂肪が増えることがあります。内臓脂肪が増えると、さらにインスリン抵抗性が悪化するという悪循環が生まれます。



・糖尿病のリスク増加

長期的にインスリンの感受性が低下すると、2型糖尿病の発症リスクが高まります。インスリンが十分に機能しないことで、血糖値をコントロールできなくなり、糖尿病の症状が現れる可能性が高くなります。



・エネルギーの低下

インスリン感受性が低下すると、血糖をエネルギーとして使う効率が悪くなり、体がだるく感じることがあります。これにより、日中の活動エネルギーが不足し、仕事や運動(筋トレ)に支障をきたすことがあります。



・食欲の増加

インスリンの感受性が低下すると、血糖の調整がうまくいかず、食欲をコントロールするホルモン(例えば、グレリンやレプチン)のバランスが崩れやすくなります。このため、過食や甘いものへの欲求が強くなることがあります。これによりダイエットが上手くいかない。




●睡眠不足によるインスリン感受性低下のメカニズム



睡眠不足がインスリン感受性を低下させる理由にはいくつかの要因があります


ホルモンの乱れ:睡眠不足はコルチゾール(ストレスホルモン)やグレリン(食欲を増進するホルモン)などのホルモンバランスを崩し

これがインスリンの効果に影響を与えることがあります。


自律神経の乱れ:睡眠不足は交感神経と副交感神経のバランスを乱し、体のエネルギー管理に悪影響を与えることがあります。


炎症の増加:睡眠不足は体内で炎症を引き起こす可能性があり、これがインスリン抵抗性を引き起こす要因となることがあります。


●女性ホルモンへの影響


睡眠不足は女性ホルモンに対しても影響を与えることがあり、これが体調や感情、さらには生理周期に影響を及ぼすことがあります。

以下は、睡眠不足が女性ホルモンに与える影響とその結果について説明します。


・生理周期の乱れ
睡眠不足が続くと、女性ホルモンのバランスが崩れ、生理周期が不安定になることがあります。特に、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンの分泌が乱れることで、月経不順や月経が遅れることがあるほか、経血量が増えたり減ったりすることもあります。



・PMS(生理前症候群)の悪化
PMS(生理前症候群)は、月経前に女性ホルモンの変動に伴って発症する体調不良や感情の不安定さを指します。睡眠不足は、エストロゲンやプロゲステロンのバランスをさらに乱し、PMSの症状を悪化させることがあります。これにより、イライラや不安、抑うつ症状が強くなる可能性があります。



・妊娠への影響
睡眠不足は妊娠に必要なホルモン、特に黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌に影響を与える可能性があります。プロゲステロンは妊娠の維持に重要な役割を果たしており、睡眠不足が続くと、妊娠しにくくなることが考えられます。また、妊娠中に睡眠不足が続くと、早産や流産のリスクが高まる可能性もあります。



・更年期の症状の悪化
更年期に差し掛かると、エストロゲンの分泌が減少し、ホルモンバランスが不安定になります。睡眠不足はこのホルモンの変動をさらに悪化させ、ホットフラッシュ(のぼせ)や寝汗、気分の落ち込みなど、更年期症状が強く現れる原因となることがあります。



・女性ホルモンの分泌とストレスホルモン
睡眠不足が続くと、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌が増加します。コルチゾールの過剰分泌はエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌に悪影響を与え、ホルモンバランスを崩します。このホルモンの乱れが、体調や感情面での不安定さを引き起こす原因になります。



・不妊症のリスク増加
睡眠不足が長期にわたると、女性のホルモンバランスが乱れ、排卵に影響を与えることがあります。排卵が正常に行われなくなると、妊娠の確率が低くなります。また、睡眠不足が生理周期に悪影響を与えることで、月経不順や不妊の原因になることがあります。



・肌の健康への影響
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、肌の保湿力や弾力を保つ役割があります。睡眠不足によりエストロゲンの分泌が低下すると、肌の状態が悪化し、乾燥やシワが目立つようになることがあります。さらに、ホルモンバランスが乱れると、ニキビや肌荒れが悪化することもあります。


●食欲ホルモンの乱れ


睡眠不足が続くと、食欲をコントロールするホルモンのバランスが乱れ、過食や不健康な食習慣を引き起こす可能性があります。主に影響を受けるのは、以下の2つのホルモンです


・グレリン(Ghrelin):食欲を増加させるホルモン
役割:グレリンは「空腹ホルモン」とも呼ばれ、食欲を増進させる役割があります。胃が空になると分泌され、食欲を感じさせ、食べる気持ちを引き起こします。
睡眠不足の影響:睡眠が不足すると、グレリンの分泌が増加し、空腹感が強くなります。これにより、普段よりも食べたいという欲求が高まり、食べ過ぎにつながることがあります。



・レプチン(Leptin):満腹感を伝えるホルモン
役割:レプチンは「満腹ホルモン」と呼ばれ、体が満腹であることを脳に伝え、食べ過ぎを防ぎます。体脂肪が増えるとレプチンの分泌が増え、満腹感を感じさせます。
睡眠不足の影響:睡眠不足が続くと、レプチンの分泌が減少します。これにより、満腹感が得られにくくなり、食べても満足感が得られず、さらに食べ続けたくなることがあります。




●睡眠不足が引き起こす食欲ホルモンの乱れの結果


・過食の増加

グレリンが増加し、レプチンが減少することで、食欲が制御しきれなくなります。空腹感が強くなり、食べても満足感を得られないため、間食や過食が増えることがよくあります。

これによりダイエットの効率が下がります。



・高カロリー食品への欲求

睡眠不足は、特に甘いものや高カロリーな食品への欲求を強めることが研究で示されています。これは、エネルギー不足を補おうとする体の反応であり、糖質や脂質を多く含む食べ物を食べたくなる傾向があります。この結果、健康的でない食習慣を引き起こし、体重増加や肥満のリスクが高まります。結果ダイエットに悪影響



・体重増加

食欲を抑制できないことで、無意識にカロリー摂取量が増え、これが体重の増加を招くことになります。また、過食により血糖値が急激に上がり、インスリンの働きも悪化することがあります。このような悪循環が続くとダイエットが上手くいかないのは勿論。長期的に肥満や糖尿病のリスクが高まる可能性があります。



・ストレスによる食欲増進

睡眠不足はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌も増加させるため、ストレスによる食欲の増加を招くことがあります。コルチゾールが高いと、食べ物への欲求がさらに強まり、特に「快楽食べ物」や高カロリーな食品を摂取したくなることがあります。ダイエットに悪影響


代謝の低下

睡眠不足は、代謝の低下に大きな影響を与えることが多く、これが体重管理や健康全般に悪影響を及ぼす可能性があります。

代謝は体内でエネルギーを消費するプロセスであり、睡眠不足が続くとその効率が低下し、さまざまな問題が生じます。


・基礎代謝の低下


・エネルギー消費の減少


・筋肉量の減少


この3つが主な影響になります。

●基礎代謝の低下


睡眠不足は基礎代謝の低下を招き、筋トレやダイエットに対して多くの影響を及ぼします。


・基礎代謝への影響
睡眠不足が続くと、基礎代謝が低下します。基礎代謝とは、何もしていなくても消費されるエネルギーのことで、これが低下すると脂肪燃焼の効率が落ちてしまいます。また、睡眠不足によりエネルギーが不足した状態では筋肉量も減少しやすくなり、さらに代謝が低下するという悪循環を招きます。



・筋トレへの影響
睡眠不足は筋トレのパフォーマンスに直接的な影響を与えます:
連続した夜の睡眠不足は、多関節運動の筋力を減少させます。
睡眠不足によって筋力とトレーニング量がわずかに減少します。
コルチゾール(ストレスホルモン)が42%増加し、トレーニングストレスが82%増加します。
トレーニングの知覚された努力量が11%増加します。
さらに、睡眠不足は筋タンパク質の合成率を19%も低下させ、筋肥大に悪影響を与えます。



・ダイエットへの影響
睡眠不足はダイエットの効果を大きく損なう可能性があります:
睡眠不足の状態でダイエットすると、脂肪量の減少が少なく、筋肉量の減少が多くなります。
睡眠不足が続くと、身体は脂肪よりも糖をエネルギー源として優先的に消費するようになり、体脂肪が減りにくくなります。
質の良い睡眠と質の悪い睡眠では、1カ月の消費エネルギーに約6000kcalもの差が出ます。


●エネルギー消費の減少


睡眠不足はエネルギー消費の減少を引き起こし、筋トレとダイエットに影響を及ぼします。



・エネルギー消費への影響
睡眠不足は基礎代謝を低下させ、エネルギー消費を減少させます。これにより、体重管理が難しくなり、ダイエットの効果が低下します。



・筋トレへの影響
パフォーマンスの低下:疲労が蓄積し、筋トレ中のパフォーマンスが低下します。
ホルモンバランスの乱れ:成長ホルモンやテストステロンの分泌が減少し、筋肉の合成や修復が妨げられます。1週間の睡眠時間が5.5時間の場合、テストステロンが10~15%低下することが研究で示されています。
筋タンパク質合成の減少:1晩の睡眠不足で筋タンパク質合成が約18%低下し、筋トレの効果が約20%減少する可能性があります。



・ダイエットへの影響
食欲調整ホルモンの乱れ:睡眠不足は食欲抑制ホルモン「レプチン」の分泌を減少させ、食欲増進ホルモン「グレリン」の分泌を増加させます。これにより、食欲のコントロールが難しくなります。
代謝の低下:睡眠不足は新陳代謝を低下させ、カロリー消費を減少させます。
成長ホルモンの分泌減少:成長ホルモンは細胞の修復や再生、肌のターンオーバーを促進します。睡眠不足によりその分泌が減少し、代謝低下や体重増加につながります。


●脂肪燃焼の低下


睡眠不足は筋肉量の減少を引き起こし、筋トレやダイエットに悪影響を及ぼします。以下にその詳細を説明します。



・筋肉量の減少メカニズム
成長ホルモンの分泌抑制: 睡眠不足は成長ホルモンの分泌を抑制します。成長ホルモンは筋肉の修復と成長に重要な役割を果たすため、その減少は筋肉量の維持を困難にします。
テストステロンの低下: 1週間の間5.5時間しか睡眠を取らなかった男性はテストステロンが10~15%低下することが研究で示されています。テストステロンは筋肉とタンパク質の合成を促進するため、その減少は筋肉量の減少につながります。
筋タンパク質合成の抑制: 睡眠不足は筋タンパク質合成を抑制します。研究によると、1晩の睡眠不足で筋合成が18%低下することが分かっています。



・筋トレへの影響
パフォーマンスの低下: 睡眠不足は疲労を蓄積させ、筋トレ中のパフォーマンスを低下させます。
回復の遅延: 十分な睡眠は筋肉の回復に不可欠です。睡眠不足は回復プロセスを遅らせ、筋肥大や筋力向上を妨げます。
怪我のリスク増加: 睡眠不足は筋肉だけでなく、関節の柔軟性も低下させ、怪我のリスクを高めます。



・ダイエットへの影響
代謝の低下: 睡眠不足は基礎代謝を低下させ、脂肪燃焼の効率を落とします。
食欲の増加: 睡眠不足はレプチン(満腹感を伝えるホルモン)を減少させ、グレリン(空腹感を促すホルモン)を増加させます。これにより過食につながる可能性があります。
肥満リスクの増加: 研究によると、睡眠時間が7時間未満の人は肥満リスクが41%増加することが示されています。


筋肉の回復遅延

睡眠不足は筋肉の回復と成長に深刻な影響を及ぼします。


・怪我のリスク増加


・モチベーション低下


・疲労の蓄積


この3つが主な影響になります。


●怪我のリスク増加


睡眠不足は筋トレやダイエット、そして怪我のリスクに深刻な影響を与えます。以下に主な影響をまとめます。



・怪我のリスク増加
12〜18歳のアスリートを対象とした研究では、8時間未満の睡眠をとっていたアスリートは、8時間以上睡眠をとっていた者と比べて1.7倍怪我のリスクが高まりました。
睡眠不足により関節の柔軟性が失われ、怪我のリスクが増加します。
全身の炎症が増加し、怪我のリスクが高まります。



・筋トレへの影響
筋肉の合成が不十分となり、筋肉の成長が妨げられます。
トレーニング時のパフォーマンスが低下し、ダンベルなどの持ち上げられる回数が減少します。
成長ホルモンの分泌が減少し、筋肉の修復と成長が遅れます。
モチベーションが低下し、トレーニングの質と頻度に悪影響を与えます。



・ダイエットへの影響
食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌が高まり、食欲が抑えにくくなります。
代謝が低下し、ダイエット効果が減少します。
レプチン(満腹感を促すホルモン)の分泌が低下し、食欲のコントロールが難しくなります。


●モチベーションの低下


睡眠不足は筋トレやダイエットに対して深刻な悪影響を及ぼし、モチベーションの低下を引き起こします。以下に主な影響をまとめます。



・モチベーション低下
筋トレへの意欲減退:睡眠不足により身体的活動に対するモチベーションが低下し、筋トレを始める前から気力が失われます。
継続の困難:睡眠不足が続くと、筋トレの習慣化が難しくなります。
トレーニング時間の減少:睡眠不足の状態では、無意識のうちに筋トレに費やす時間が短くなります。



・筋トレへの影響 パフォーマンス低下:疲労感により、通常のパフォーマンスを発揮できなくなります。
筋肉合成の減少:睡眠不足により成長ホルモンとテストステロンの分泌が減少し、筋肉の合成や修復が妨げられます。
筋トレ効果の低下:1晩の睡眠不足で筋肉合成が18%低下するという研究結果があります。



・ダイエットへの影響
基礎代謝の低下:睡眠不足は基礎代謝を低下させ、脂肪燃焼の効率を落とします。
食欲コントロールの困難:睡眠不足により食欲を抑える力が弱くなり、特に夜遅くの食事摂取(ナイトイーティング)が増加します。
運動パフォーマンスの低下:睡眠不足は運動能力を低下させ、日中の活動量も減少させます。
脂肪燃焼の抑制:睡眠不足が続くと、体は脂肪よりも糖をエネルギー源として優先的に消費するようになり、体脂肪が減りにくくなります。


●疲労の蓄積


睡眠不足や疲労の蓄積が筋トレやダイエットに与える悪影響について、以下のポイントが挙げられます。



・筋トレへの影響
睡眠不足は筋力を低下させ、トレーニングの質を低下させることが研究で示されています。例えば、連続した睡眠不足(3日~1週間以上)では多関節運動の筋力が減少し、ストレスホルモンであるコルチゾールの増加やトレーニングストレスの増加が確認されています。
筋肥大にも悪影響があり、1日4時間睡眠では筋タンパク質合成率が19%低下することが報告されています。



・ダイエットへの影響
睡眠不足は代謝を低下させるほか、食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌を高め、脂肪燃焼を妨げる可能性があります。
研究によると、十分な睡眠(8.5時間)を取ったグループは脂肪量の減少が多い一方で、睡眠不足(5.5時間)のグループでは筋肉量ばかり減少し、脂肪量はほとんど減らない結果となっています。



・疲労蓄積のメカニズム
睡眠不足によりノンレム睡眠(深い睡眠)が十分に取れないと脳疲労が蓄積され、身体的な回復が妨げられます。また、レム睡眠不足では記憶整理が不十分となり、ストレスを増加させる要因にもなります。


運動( 筋トレ)パフォーマンスの低下

睡眠不足が運動パフォーマンスに及ぼす影響


・持久力と筋力の低下

・認知機能と判断能力の低下

・筋肉修復と成長の妨げ

・体温リズムへの影響


この4つが主な影響になります。

●持久力と筋力の低下


睡眠不足は筋力トレーニングやダイエットにおいて深刻な悪影響を及ぼします。以下に詳しく解説します。



筋力トレーニング(筋トレ)への影響


・筋力の低下
睡眠不足は筋力パフォーマンスを低下させます。研究では、睡眠時間が制限されると持久力や筋力が著しく減少し、タイムトライアルの成績が悪化することが確認されています。
睡眠中に分泌される成長ホルモンが筋肉の修復と成長を促進しますが、睡眠不足ではこのプロセスが妨げられ、筋肉の回復が遅れます。



・筋トレと睡眠改善の関係
筋トレは睡眠の質を向上させる効果があります。例えば、週3時間の筋トレによって、1週間で4.5時間以上睡眠時間が伸びることが報告されています。
睡眠不足を解消することで、筋肉の強化や骨の健康促進に寄与し、筋トレの効果を最大化できます。



ダイエットへの影響


・ホルモンバランスの乱れ
睡眠不足は食欲抑制ホルモン「レプチン」の分泌を減少させ、一方で食欲増進ホルモン「グレリン」の分泌を増加させます。この結果、食欲が増し過食につながりやすくなります。
また、睡眠不足は代謝を低下させるため、脂肪燃焼効率が悪化しダイエット成功率を下げます。



・成長ホルモンと代謝
睡眠中に分泌される成長ホルモンは新陳代謝を促進し、脂肪燃焼や細胞修復に重要です。睡眠不足になるとこのホルモンの分泌量が減少し、ダイエット効果が損なわれます。


●認知機能と判断能力の低下


睡眠不足が認知機能や判断能力に与える影響は、筋トレやダイエットにも大きな悪影響を及ぼします。



認知機能と判断能力の低下が筋トレに与える影響


・集中力とモチベーションの低下
睡眠不足は脳の認知機能を低下させ、集中力や判断力を損ないます。これにより、筋トレ中のフォーム維持や適切な重量選択が難しくなり、ケガのリスクが高まります。
また、疲労感の増加によりモチベーションが低下し、トレーニングの継続が困難になることがあります。


・筋肉回復の遅延
睡眠中に分泌される成長ホルモンは筋肉修復と成長に不可欠です。睡眠不足ではこのホルモンの分泌が減少し、筋肉の回復が遅れ、トレーニング効果が激減します。



認知機能と判断能力の低下がダイエットに与える影響


・食欲コントロールの乱れ
睡眠不足は食欲抑制ホルモン「レプチン」の分泌を減少させ、一方で食欲増進ホルモン「グレリン」の分泌を増加させます。その結果、過食や間食につながりやすくなり、ダイエットが妨げられます。
認知機能が低下すると食事選択にも影響を及ぼし、高カロリーやジャンクフードを選びやすくなる傾向があります。


・代謝の低下
睡眠不足は基礎代謝を低下させるため、脂肪燃焼効率が悪化します。また、新陳代謝を促進する成長ホルモンの分泌量も減少するため、体重減少が停滞しやすくなります。


●筋肉修復と成長の妨げ


睡眠不足が筋肉修復と成長に与える影響は、筋トレやダイエットにおいて深刻な問題を引き起こします。



筋トレへの影響


・筋肉修復の遅延
筋トレ後に筋肉が回復する際、成長ホルモンが重要な役割を果たします。このホルモンは主に深い睡眠(ノンレム睡眠)中に分泌され、筋繊維の修復と成長を促進します。しかし、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌量が減少し、筋肉の回復が遅れます。
また、睡眠不足はストレスホルモン「コルチゾール」の分泌を増加させます。このホルモンは筋肉分解を促進するため、筋力維持や成長に悪影響を及ぼします。


・筋合成の低下
睡眠不足では、筋タンパク質合成を促進するテストステロンの分泌も減少します。研究では、1週間で5.5時間の睡眠しか取らなかった男性のテストステロンが10~15%低下したことが報告されています。この結果、筋トレ効果が20%近く低下する可能性があります。


・疲労蓄積とパフォーマンス低下
睡眠不足は疲労感を増大させるため、トレーニング中の集中力や持久力が低下し、効率的なトレーニングが難しくなります。



ダイエットへの影響


・代謝の低下
睡眠中には新陳代謝を促進するホルモンが分泌されます。睡眠不足になるとこれらのホルモンの分泌量が減少し、基礎代謝が低下して脂肪燃焼効率が悪化します。


・食欲ホルモンの乱れ
睡眠不足は食欲抑制ホルモン「レプチン」の分泌を減少させ、一方で食欲増進ホルモン「グレリン」の分泌を増加させます。

その結果、過食や間食につながりやすくなり、ダイエット成功率が低下します。


・脂肪蓄積の増加
睡眠不足によるコルチゾール増加は脂肪蓄積を促進するため、体脂肪率が上昇しやすくなります


●体温リズムへの影響


睡眠不足が体温リズムに与える影響は、筋トレやダイエットにおいても重要な課題です。



体温リズムと睡眠不足の関係
睡眠中、体温は「V字型」に変化し、入眠前に徐々に低下し、起床前に上昇します。この体温調節は快適な睡眠を得るために重要です。
睡眠不足になると、この体温リズムが乱れ、生体リズム全体が不安定になります。これが運動パフォーマンスや代謝機能に悪影響を与えます。



筋トレへの影響


・パフォーマンス低下
睡眠不足による体温リズムの乱れは、筋トレ中のエネルギー効率や持久力を低下させます。適切な体温調節ができないと、運動中の疲労感が増し、集中力も損なわれます。


・筋肉修復の遅延
深い睡眠時に分泌される成長ホルモンは筋肉修復と成長を促進しますが、睡眠不足でこれが妨げられると筋肉回復が遅れ、筋トレの効果が減少します。



ダイエットへの影響


・代謝機能の低下
睡眠不足で体温リズムが乱れると、新陳代謝が低下します。これにより脂肪燃焼効率が悪化し、ダイエット効果が減少します。


・食欲ホルモンの乱れ
睡眠不足はホルモンバランスを崩し、食欲抑制ホルモン「レプチン」の分泌を減少させる一方で、食欲増進ホルモン「グレリン」を増加させます。その結果、過食につながりやすくなります。


改善策

睡眠不足を改善し、筋トレやダイエットの効果を最大限に引き出すためには…



規則正しい生活リズムの確立
朝日を浴びる: 起床後に太陽光を浴びることで体内時計がリセットされ、睡眠と覚醒のリズムが整います。
一定の就寝・起床時間: 毎日同じ時間に寝起きすることで、体内時計が安定し、深い睡眠が得られやすくなります。

トイレで起きた時もできるだけ電気は付けずに行くことをお勧めします。



適度な運動を取り入れる
筋トレの活用:
筋力トレーニングは睡眠促進効果が高く、夜間の睡眠時間を増加させ、睡眠効率も向上させることが研究で示されています。
筋トレ例: ウェートトレーニング(重量挙げ)、自重トレーニング(腕立て伏せ、スクワットなど)。
推奨頻度: 週2~3回程度
運動のタイミング:
就寝前3時間以内の激しい運動は避けるべきですが、適度な運動は深い睡眠を助けます。



入浴で体温調節をサポート
就寝1~2時間前に38~39度のお湯に浸かることで体温が一時的に上昇し、その後の体温低下が入眠を促します。



食事と飲み物への注意

カフェインとアルコールの制限:
コーヒーや紅茶などカフェイン含有飲料は就寝10時間前までには控えましょう。
アルコールも睡眠の質を低下させるため避けるべきです。
軽い夕食:
寝る直前の重い食事は消化を妨げ、睡眠を妨害します。栄養バランスの取れた軽めの食事がおすすめです。



ストレス管理とリラックス

就寝前にリラックスする習慣(瞑想、ストレッチなど)を取り入れることで、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌を抑え、入眠しやすくなります。



睡眠環境の整備
寝室は暗く静かで快適な温度に保ちましょう。また、ブルーライト(スマホやPC)を避けることでメラトニン分泌が促進されます。

夏場に寝るときにエアコンをタイマーで設定する方が多いと思いますが、部屋の温度を25~26度に保っておくと睡眠の質は上がります

人間は体温が上がると起きてしまうので、部屋の温度は保つことをお勧めします。



筋トレとダイエットへの効果
筋力トレーニングは成長ホルモンやテストステロン分泌を促進し、筋肉修復と成長を助けます。また代謝も向上するため、ダイエットにも効果的です。
睡眠改善によって食欲ホルモン(レプチン・グレリン)のバランスが整い、過食防止や脂肪燃焼効率向上につながります。
これらの方法を取り入れることで、睡眠不足が解消され、筋トレやダイエットの効果を最大化できます。


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