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2025/04/14

オメガ3脂肪酸の驚くべき健康効果とは

オメガ3脂肪酸の驚くべき健康効果とは

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パーソナルジムARCS代表 上坂 裕一
監修:パーソナルジムARCS代表 上坂 裕一

▪健康運動指導士 ▪FCM技能士2級
▪JATI上級トレーニング指導者
▪加圧スペシャルインストラクター 等

病院併設の健康増進施設に現場責任者として従事し、2021年にパーソナルジムARCSを設立

監修者のご紹介はこちら

みなさま、こんにちは!

パーソナルトレーニングジムARCSの市川です。


オメガ3脂肪酸は健康にいいと聞くけれど、実際に何がどう良いのか分かりにくいと感じてはいませんか。

実は、肌や髪の調子、集中力、さらには体重コントロールにも関わっている優秀な栄養素なんです。


今回は、そんなオメガ3脂肪酸の魅力をわかりやすく解説し、おすすめ食材や簡単レシピについてもご紹介していきます。

1.オメガ3脂肪酸とは?

オメガ3脂肪酸とは、体内でほとんど合成できない「必須脂肪酸」の一種です。

これらは細胞膜の構成要素となり、脳や神経、心臓、皮膚、免疫系など、全身の健康を維持するために重要な役割を果たします。

オメガ3脂肪酸にはいくつかの種類があり、代表的なものとして、植物性の油に多く含まれるα-リノレン酸と、主に青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)およびDHA(ドコサヘキサエン酸)が挙げられます。


α-リノレン酸は体内でEPAやDHAに変換される前駆体のような脂肪酸です。

その変換効率は5〜10%未満と非常に低く、効率よく体内で働かせるには直接EPAやDHAを摂取することが望ましいとされています。


EPAは主に炎症を抑えたり血液をサラサラにする効果があり、DHAは脳や目の神経細胞に多く含まれており、認知機能や視覚の健康維持に関与しています。

これらの脂肪酸は、サバ・イワシ・サンマなどの青魚に多く含まれ、日本の伝統的な食文化でも重要な栄養源とされてきました。

2.オメガ3脂肪酸の効果

オメガ3脂肪酸の主な効果を、以下に6つ挙げて解説していきます。

●心血管系の健康改善

オメガ3脂肪酸の主な効果としては、中性脂肪の低下血圧の軽度な改善動脈硬化の抑制不整脈の予防、そして血栓の形成を防ぐ作用などが挙げられます。

これらの作用により、心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な心血管疾患のリスクを下げることが期待されています。

また、オメガ3脂肪酸には血管の炎症を抑える働きもあり、全体的な血管の健康維持にも役立ちます。

このように、オメガ3脂肪酸は心血管系の健康を保つうえで非常に重要な要素の一つとなります。

●脳機能・メンタルヘルスへの効果

特にDHAは脳の神経細胞膜に多く含まれており、神経伝達の効率や情報処理のスムーズさを保つために不可欠です。

DHAが十分に存在することで、神経細胞の柔軟性やシナプスの機能が高まり、記憶力や集中力といった認知機能がサポートされます。

また、オメガ3脂肪酸には炎症を抑える作用があり、この作用はうつ病や不安症などの精神的な不調にも関係しています。

慢性的な脳の炎症はメンタルヘルスの悪化に関与するとされており、オメガ3脂肪酸の抗炎症作用が脳の健康を守る一因と考えられています。

●抗炎症作用

特にEPAとDHAは、細胞膜の構成成分として取り込まれ、体内で代謝されると抗炎症性の物質を産生します。

これらの物質は、炎症を引き起こすサイトカインやプロスタグランジンなどの炎症性メディエーターの働きを抑えることで、過剰な免疫反応や慢性的な炎症の進行を抑える役割を果たします。

また、オメガ3脂肪酸は、体内で炎症を促進するオメガ6脂肪酸とのバランスを整えることで、全体的な炎症レベルを低下させると考えられています。

現代の食生活ではオメガ6脂肪酸の摂取が多くなりがちで、これが炎症体質の一因となることがあるため、オメガ3脂肪酸を積極的に摂ることが炎症性疾患の予防や改善に役立ちます。

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●視力・目の健康維持

特にDHAは、網膜の構成成分として高濃度に存在しており、視覚機能に直接関与しています。

DHAは網膜の光を感じ取る視細胞の機能を保つのに不可欠で、これが不足すると視力の低下や視覚情報の伝達の乱れにつながる可能性があります。

また、オメガ3脂肪酸には抗炎症作用があるため、加齢や長時間のパソコン・スマートフォン使用などで起こるドライアイや、眼の表面の慢性的な炎症を和らげる効果も期待されています。

さらに、加齢黄斑変性症(AMD)といった視力を大きく損なう病気に対しても、オメガ3脂肪酸がその進行を抑える可能性があると考えられています。

これは、DHAの抗酸化・抗炎症作用が黄斑部の細胞を保護するためとされています。

●体重管理・脂肪の代謝促進

特にEPAやDHAは、脂肪細胞の働きやエネルギー代謝に関わるさまざまなメカニズムに影響を与えることが分かっています。

オメガ3脂肪酸は脂肪細胞の炎症を抑えることで、インスリン感受性を改善し、糖や脂質の代謝を効率よく行える体質をサポートします。

これにより、体内に脂肪が過剰に蓄積されにくくなります。

また、オメガ3脂肪酸は代謝に関わる遺伝子の発現を調整し、脂肪の燃焼を促進すると同時に、脂肪の合成を抑制する働きも持っています。

さらに、オメガ3脂肪酸は空腹感や満腹感に関わるホルモンのバランスを整えることで、過食を防ぐ効果も期待されています。

これにより、食事のコントロールがしやすくなり、無理のない体重管理が可能となります。

●妊娠・胎児の発育への効果

特にDHAは胎児の脳や神経系、視覚機能の発達に不可欠な成分であり、妊娠後期から出産直後にかけて、胎児の脳に急速に取り込まれることが知られています。

この時期にDHAが十分に供給されることで、赤ちゃんの認知機能や視力の正常な発達が促されます。

また、オメガ3脂肪酸は妊娠中の炎症や酸化ストレスを抑える働きもあり、妊娠高血圧症候群や早産のリスクを軽減する可能性があるとされています。

さらに、EPAとDHAを併せて摂取することで、胎盤の血流が良くなり、胎児への栄養供給がスムーズに行われるようになります。

3.オメガ3脂肪酸を豊富に含む食品

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オメガ3脂肪酸を多く含む食品には、動物性と植物性の両方があり、それぞれに含まれるオメガ3の種類が異なります。


以下に、代表的な食品をご紹介します。

それぞれ100gあたりのEPA+DHAの含有量を示します。



●動物性オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)


・本マグロ:約2500~3000mg

・焼きマサバ:約1800~2200mg

・生真イワシ:約1800~2000mg

・焼きサンマ:約1500~2000mg

・養殖サーモン:約1200~2000m



●植物性オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸/ALA)


・アマニ油:約50000~60000mg

・チアシード:約17000~20000mg

・えごま油:約55000~60000mg

・クルミ:約9000mg

・キャノーラ油:約9000mg

4.オメガ3脂肪酸を摂取するための簡単レシピ

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以下に、オメガ3脂肪酸を摂取するための簡単レシピをご紹介します。

オメガ3脂肪酸は体内に蓄積されにくいので、毎日少しずつ摂取することが望ましいです。



●鯖缶のさっぱり丼


【材料】(1人分)

・サバ缶(水煮):1/2缶〜1缶(お好みで調整)

・温かいごはん:1膳(150〜200g)

・青じそ:3枚ほど

・白ごま:少々

・ポン酢:大さじ1〜2

・ごま油:小さじ1


【作り方】

1.サバ缶は軽く汁気を切り、ボウルでざっくりほぐす

2.1にポン酢とごま油を加えて混ぜる

3.温かいごはんの上に、刻んだ青じそ を散らす

4.2をのせて、白ごまをトッピングして完成



●チアシード入りヨーグルトボウル


【材料】(1人分)

・プレーンヨーグルト:100g

・チアシード:大さじ1

・はちみつ or メープルシロップ:少々

・お好みのフルーツ(バナナ、ブルーベリーなど):適量


【作り方】

1.チアシードをヨーグルトに混ぜて、10分〜一晩ふやかす

2.フルーツ&はちみつorメープルシロップをトッピングして完成



●えごま油入りスムージー


【材料】(1人分)

・バナナ:1本

・豆乳 or 牛乳:150ml

・冷凍ベリー:ひとつかみ

・えごま油:小さじ1


【作り方】

1.材料を全部ミキサーに入れて、30秒ほど撹拌して完成



●ツナ缶とアボカドのオープンサンド


【材料】(1人分)

・ツナ缶(水煮 or オイル漬け):1/2缶

・アボカド:1/2個

・食パン:1枚

・ オリーブオイル、塩こしょう:適量


【作り方】

1.ツナとアボカドを混ぜて、オリーブオイルと塩こしょうで味を調整

2.トーストしたパンにのせて完成

5.オメガ3脂肪酸を取り入れる際の注意点

植物性オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸/ALA)を含むアマニ油やえごま油、チアシードなどは熱や光、酸素に弱く酸化しやすいという性質があります。

そのため、加熱せずにサラダや冷奴、ヨーグルトなどに生でかける形で使い、開封後は冷蔵庫で保存し、できるだけ早く使い切ることが大切です。

一方、魚に多く含まれるEPAやDHAも酸化しやすいため、新鮮な魚を選ぶか、品質の高い缶詰やサプリメントを選ぶようにしましょう。


また、オメガ3脂肪酸は体に良いからといって過剰に摂りすぎると出血傾向が強くなる場合があります。

特に血液をサラサラにする薬を服用している人は、医師に相談のうえで摂取する必要があります。


さらに、オメガ3脂肪酸を摂取する際には、オメガ6脂肪酸とのバランスも重要です。

現代の食生活では、スナック菓子や加工食品、揚げ物などに多く含まれるオメガ6が過剰になりがちで、体内の炎症を促す原因となることがあります。

理想的には、オメガ6脂肪酸オメガ3脂肪酸の比率4:11:1程度に保つことが望ましいとされています。

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6.まとめ

オメガ3脂肪酸は、脳・心・体すべてにうれしい栄養素です。

意識して取り入れることで、健康維持だけでなく、気分の安定や集中力アップにもつながります。


小さな習慣が、心と体の調子を整え、あなたの未来のコンディションを守ってくれるはずです。
まずはできることから無理なく始めてみましょう!

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