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2025/10/22

「食べてるのに痩せる」って本当?根拠あるトレーニングと食事で体が変わる理由

「食べてるのに痩せる」って本当?根拠あるトレーニングと食事で体が変わる理由

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パーソナルジムARCS代表 上坂 裕一
監修:パーソナルジムARCS代表 上坂 裕一

▪健康運動指導士 ▪FCM技能士2級
▪JATI上級トレーニング指導者
▪加圧スペシャルインストラクター 等

病院併設の健康増進施設に現場責任者として従事し、2021年にパーソナルジムARCSを設立

監修者のご紹介はこちら

みなさんこんにちは。

パーソナルジムARCSの塚本です。


「痩せるためには、食べる量を減らすのが一番早い」。これは、長年にわたって信じられてきたダイエットの常識かもしれません。しかし、その結果、一時的に体重は落ちたものの、すぐにリバウンドしてしまったり、以前より痩せにくい体になってしまったりした、という苦い経験を持つ人も少なくないでしょう。


「食べてるのに痩せる」という言葉は、まるで魔法のように聞こえますが、これは決して幻想ではありません。

むしろ、美しく健康的に体を変えていくためには、「食べない」ことではなく、「賢く食べる」ことと「正しく動く」ことが不可欠です。


多くの人がダイエットに失敗する理由は、体のメカニズムを無視した極端な方法に頼ってしまうからです。特に、食事を極端に制限する方法は、最も手軽に始められる反面、最もリバウンドしやすい危険な道でもあります。

なぜなら、体はエネルギー不足を「飢餓状態」と認識し、筋肉を分解してエネルギーを生み出そうとし、同時にエネルギー消費を極限まで抑える「省エネモード」に入ってしまうからです。この状態で食事を元に戻せば、待っているのは確実なリバウンドです。


この記事では、なぜ「食べてるのに痩せる」ことが可能なのか、その科学的な根拠を徹底的に解説します。鍵を握るのは「代謝」です。そして、その代謝を最大化するための二本の柱が、根拠のある「トレーニング」と、体を育てる「食事」です。


短期的な体重の増減に一喜一憂するのではなく、長期的な体の変化という本質的な 結果 を目指すための知識を、ここから学んでいきましょう。

1. 「食べてるのに痩せる」は幻想じゃない。代謝が動けば脂肪は燃える

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「食べても痩せる体」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?それは特殊な体質の人の話ではなく、シンプルに「代謝が高い体」のことです。私たちが痩せるか太るかは、突き詰めれば「摂取カロリー」と「消費カロリー」のバランスで決まります。そして、「食べてるのに痩せる」を実現する鍵は、この「消費カロリー」をいかに高めるかにかかっています。

消費カロリーの内訳を理解することが、すべての始まりです。私たちの総消費カロリー(TDEE)は、大きく分けて以下の3つで構成されています。

  1. 基礎代謝 (BMR: Basal Metabolic Rate)

  2. 食事誘発性熱産生 (TEF: Thermic Effect of Food)

  3. 活動代謝 (運動によるもの + NEAT)

この中で、特に重要なのが「基礎代謝」と、最近注目されている「NEAT」です。

基礎代謝:あなたの「燃費」を決める最大の要因


基礎代謝とは、心臓を動かす、呼吸をする、体温を維持するなど、私たちが生命を維持するために最低限必要なエネルギーのことです。驚くべきことに、この基礎代謝は、一日の総消費カロリーの約60%〜70%を占めています。

つまり、何もしていなくても、自動的に消費されるカロリーが最も多いのです。


「食べてるのに痩せる」人は、この基礎代謝が高い、いわば「燃費の悪い体」を持っていると言えます。同じ食事をしても、自動的に燃えていくエネルギー量が多いため、太りにくいのです。

では、どうすれば基礎代謝は上がるのでしょうか?

基礎代謝の内訳で最もエネルギーを消費している臓器は、脳や肝臓、腎臓などですが、私たちが意識的に増やすことができる最大の組織が「筋肉」です。

筋肉量と基礎代謝の密接な関係


よく「筋肉を1kg増やすと、基礎代謝が〇〇kcal上がる」といった話を聞きます。具体的な数値には諸説ありますが(筋肉1kgあたり13kcal程度という説から、付随する組織全体で50kcal程度という説まで)、確かなことは「筋肉は、体脂肪に比べてはるかに多くのエネルギーを消費する組織である」という事実です。


筋肉は、私たちが運動している時だけでなく、休んでいる時でさえエネルギーを消費し続けています。

したがって、適切な 筋トレ によって筋肉量を増やすことは、24時間稼働する「カロリー消費工場」を体内に増設するようなものです。

が、筋トレ がダイエットの 結果 に直結する大きな理由の一つです。


しかし、多くの人が勘違いしているのは、「筋トレ をしたから痩せる」のではなく、「筋トレ によって筋肉が増え、その 結果 として基礎代謝が上がり、痩せやすい体になる」という順番だということです。この時間差を理解していないと、すぐに 結果 が出ないことに焦りを感じてしまいます。


見落とされがちな消費カロリー「NEAT(ニート)」


基礎代謝の次に注目すべきが「NEAT(ニート:Non-Exercise Activity Thermogenesis)」、すなわち「非運動性熱産生」です。これは、いわゆる「運動」や「トレーニング」以外の日常生活における活動(通勤で歩く、階段を上る、家事をする、デスクワーク中に姿勢を保つ、貧乏ゆすりなど)で消費されるエネルギーのことです。


このNEATは、個人差が非常に大きいのが特徴です。研究によっては、同じ体重の人でもNEATによる消費カロリーが1日に2000kcalも違う場合があることが示されています。

エレベーターではなく階段を使う、一駅分歩く、デスクワーク中にこまめに立ち上がる。こうした小さな積み重ねが、NEATを高め、1日の総消費カロリーを大きく押し上げます。基礎代謝を高める 筋トレ と並行して、このNEATを意識的に増やすことは、「食べて痩せる」ための非常に有効な戦略となります。


食べても太らない人は、基礎代謝が高いことに加え、無意識レベルでこのNEATが高い(よく動く)傾向にあります。

「食べてるのに痩せる」という状態は、魔法ではありません。基礎代謝(特に筋肉量)とNEATを高めることで、1日の総消費カロリーを最大化し、摂取カロリーを上回る状態を無理なく作り出すこと。これがその科学的な正体です。次のセクションでは、その核となる「筋肉」をどう効率よく増やすか、根拠のある トレーニング について掘り下げていきます。この理解が、あなたのダイエットの 結果 を左右するのです。



下記の記事では、当パーソナルジムにて、約二か月半トレーニングと食事サポートを実施した事例となります。

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2. 根拠のあるトレーニングとは?筋肉を“狙って使う”ことで変わる体

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「代謝を上げるためには 筋トレ が重要」。それは理解できても、「具体的にどんな 筋トレ をすればいいのか?」と悩む人は多いでしょう。毎日ジムで汗を流しているのに、一向に体の変化という 結果 が現れない。その原因は、トレーニング の「量」ではなく「質」にあるかもしれません。
「根拠のあるトレーニング」とは、単に重いものを持ち上げることや、長時間運動することではありません。それは、「どの筋肉を」「どう刺激するか」を正確にコントロールし、狙った筋肉を効率よく成長させる科学的なアプローチです。この「質」こそが、代謝効率を激変させ、望む 結果 を引き寄せます。


「狙った筋肉を使う」とはどういうことか?


例えば、「スクワット」は下半身を鍛える王道の 筋トレ です。しかし、フォームが崩れ、膝が内側に入ったり、背中が丸まったりするとどうなるでしょう。本人は太もも(大腿四頭筋)やお尻(大殿筋)を鍛えているつもりでも、実際には膝の関節や腰に過度な負担がかかり、狙った筋肉への刺激は逃げてしまっています。これでは、どれだけ回数をこなしても、筋肉の成長という 結果 にはつながりにくく、怪我のリスクばかりが高まります。


「狙って使う」とは、鍛えたい筋肉(ターゲットマッスル)の「起始と停止」(筋肉がどこから始まり、どこに付いているか)を理解し、その筋肉が最も収縮・伸展する動作を、正しいフォームで行うことです。
例えば、背中を鍛える「ラットプルダウン」という トレーニング。ただ腕の力でバーを引くのではなく、肩甲骨を寄せながら(内転・下制)、肘を体側に引き寄せる意識を持つことで、初めて広背筋に強烈な刺激が入ります。この「効かせる」感覚を掴むことが、トレーニング の質を高める第一歩です。


「どう刺激を与えるか」で効率は激変する


筋肉が成長する(筋肥大する)メカニズムは、「漸進性過負荷の原則」に基づいています。これは、「筋肉は、日常で受けるよりも強い負荷(ストレス)を与えられ、そこから回復する過程(超回復)で、以前よりも強く太くなる」という原則です。


つまり、いつも同じ重さ、同じ回数、同じ トレーニング ばかりしていては、体はそれに慣れてしまい、成長は止まってしまいます。

昨日より少し重く、少し多く回数をこなす、あるいはセット間の休憩を短くするなど、常に「少し上の負荷」をかけ続ける工夫が必要です。


また、代謝を上げるという観点では、全身の筋肉量を効率よく増やすことが重要です。そのためには、胸(大胸筋)、背中(広背筋・脊柱起立筋)、脚(大腿四頭筋・ハムストリングス・大殿筋)といった「大きな筋肉(ビッグ3)」を優先的に鍛える トレーニング プログラムが極めて効果的です。これらの大きな筋肉を鍛える 筋トレ は、消費カロリーが大きく、成長ホルモンの分泌も促すため、全身の筋肥大と代謝アップに最も早い 結果 をもたらします。


パーソナルトレーナーの指導が成果に直結する科学的理由


ここで、パーソナルトレーニングの価値が明確になります。自己流の トレーニング で 結果 が出にくいのは、以下の3つの壁があるからです。

  1. フォームの壁: 自分のフォームは、鏡で見ても客観的に評価しにくいものです。無意識の代償動作(狙った筋肉以外が動いてしまうこと)は、専門家でなければ見抜けません。

  2. 負荷の壁: 多くの人は、自分が思っているよりも「限界」を手前に設定しがちです。「もう上がらない」と思ってから、あと1〜2回の質が筋成長を分けますが、一人ではその領域に踏み込みにくいのです。

  3. プログラムの壁: 自分の目的や骨格、体力レベルに合った最適な トレーニング メニューを組み、それを定期的に更新していくのは、高度な専門知識が必要です。

パーソナルトレーナーは、これらの壁を突破するための専門家です。

  • 科学的なフォーム指導: あなたの骨格に合わせ、狙った筋肉に100%の刺激が入るミリ単位のフォーム修正を行います。

  • 限界を引き出す負荷設定: あなたのその日のコンディションを見極め、「安全かつ最も効果的な」負荷を設定し、成長を最大化します。

  • 最適化されたプログラム: あなたの目標達成という 結果 から逆算し、最短距離で進むための トレーニング 計画を提供します。

ただ闇雲に 筋トレ をするのではなく、「狙って」「効果的な刺激を」「継続的に与える」。この根拠のある トレーニング こそが、代謝を高める筋肉を効率よく育て、体を変えるための確実な道筋なのです。この質の高い トレーニング の 結果 を最大化するために、次に重要となる「食事」について見ていきましょう。



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3. 食べなきゃ痩せない!?栄養を削るダイエットが失敗するワケ

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ダイエットの最大の敵は、「食べ過ぎ」ではなく、むしろ「食べなさすぎ」かもしれません。「痩せるためにはカロリーを減らさなければ」という強迫観念から、極端な食事制限に走ってしまう。これは、ダイエットにおいて最も多くの人が陥る罠であり、短期的な 結果 は出たとしても、長期的には失敗する運命にあります。
なぜ、栄養を削るダイエットは失敗するのでしょうか?

それは、私たちの体が非常に賢く、生命維持を最優先するようにプログラムされているからです。


極端な食事制限が引き起こす「負のスパイラル」

摂取カロリーが基礎代謝を大幅に下回るような状態が続くと、体は「飢餓状態」に陥ったと判断します。この時、体内では恐ろしい変化が起こり始めます。

  1. 代謝の低下(省エネモード): 体は、生き延びるためにエネルギー消費を極力抑えようとします。基礎代謝が低下し、活動する意欲も湧かなくなります(NEATの低下)。これは「ホメオスタシス(恒常性)」と呼ばれる体の防御反応であり、痩せにくく、太りやすい体質へと自ら作り変えているようなものです。

  2. 筋肉の分解(カタボリック): 体はエネルギー源を確保しようと必死になります。食事からエネルギーが入ってこないとなると、体内に蓄えられているものを使うしかありません。脂肪だけでなく、体にとって非常に重要な「筋肉」も分解され、エネルギー(糖)として利用されてしまいます(糖新生)。

  3. リバウンドへの最短距離: 前章で述べた通り、筋肉は基礎代謝を高く保つための「エンジン」です。そのエンジンを自ら削り取ってしまえば、どうなるでしょうか。基礎代謝はさらに低下します。この状態で食事制限を止め、元の食事量に戻したら……?以前よりも格段にエネルギーを消費しにくい体になっているため、摂取したカロリーはあっという間に余剰となり、そのほとんどが脂肪として蓄積されます。これが、リバウンドの正体です。

つまり、食べないダイエットは、筋肉を失い、代謝を落とし、結果的に太りやすい体を作ってしまう、最悪の選択なのです。

「食べて痩せる」ための科学的な栄養バランス


では、「食べて痩せる」ためには、何をどれだけ食べればよいのでしょうか。重要なのは、カロリーを「削る」ことではなく、必要な栄養素で「満たす」ことです。特に、質の高い トレーニング の 効果 を最大化し、筋肉を育てるためには、以下の3大栄養素(PFCバランス)の理解が不可欠です。

  • P = タンパク質 (Protein): 筋肉の「材料」 タンパク質は、筋肉、皮膚、髪、ホルモンなど、体のあらゆる組織の主成分です。特に 筋トレ を行う人にとっては、壊れた筋繊維を修復し、より強く太くするための「材料」として不可欠です。不足すれば、どれだけハードな トレーニング をしても筋肉は成長せず、むしろ分解が進んでしまいます。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などから、体重1kgあたり1.5g〜2.0g程度を目安に、こまめに摂取することが推奨されます。

  • C = 糖質 (Carbohydrate): トレーニングの「ガソリン」 糖質は、しばしば「太る原因」と悪者にされがちですが、体を動かすための主要なエネルギー源です。特に、高強度の 筋トレ を行う際の「ガソリン」となります。糖質が不足した状態で トレーニング を行うと、力が出ないため トレーニング の質が低下し、体はエネルギー不足を補うために筋肉を分解し始めます。また、糖質は筋肉内に「筋グリコーゲン」として蓄えられ、筋肉の張り(ボリューム)を保つ役割もあります。玄米、オートミール、全粒粉パン、芋類などの良質な糖質(複合糖質)を、適切なタイミングで摂取することが重要です。

  • F = 脂質 (Fat): 体調を整える「潤滑油」 脂質もまた、敬遠されがちな栄養素ですが、ホルモンの生成(特に性ホルモンやストレスホルモン)、細胞膜の構成、脂溶性ビタミンの吸収などに不可欠な役割を果たします。脂質を極端にカットすると、ホルモンバランスが崩れ、肌荒れや体調不良、さらには停滞期を招く原因にもなります。アボカド、ナッツ類、魚油(オメガ3)、オリーブオイルなどの「良質な脂質」を選んで摂取することが、健康的な体づくりという 結果 につながります。

「食べなきゃ痩せない」のです。体を飢餓状態に陥らせず、筋肉の材料(タンパク質)と活動のエネルギー源(糖質・脂質)を適切に供給し続けること。これこそが、代謝を高いレベルで維持し、脂肪が燃えやすい体を作るための唯一の「食事法」です。この食事が、次のセクションで解説する トレーニング と組み合わさった時、最強の相乗効果が生まれます。

4. トレーニング×食事=最強の代謝ブースター。結果を出す黄金サイクル

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ここまで、代謝を上げるための「根拠のある トレーニング」と、筋肉を育てるための「必要な食事」について、それぞれ個別に解説してきました。しかし、真の「食べて痩せる」体を手に入れるためには、この二つを独立して行うだけでは不十分です。

トレーニング と 食事。この二つが「適切なタイミング」と「適切なバランス」で組み合わさった時、それらは単なる足し算(1+1=2)ではなく、掛け算(1×1=10)のような爆発的な相乗効果を生み出します。

これこそが、体脂肪を燃焼させ、筋肉を効率よく成長させる「黄金サイクル」であり、最短で 結果 を出すための鍵となります。

トレーニング後の「ゴールデンタイム」を逃すな


この黄金サイクルにおいて、最も重要なタイミングが「トレーニング 直後」です。

ハードな 筋トレ を終えた後の体は、エネルギー(筋グリコーゲン)を使い果たし、筋繊維が損傷した「枯渇状態」にあります。しかし、見方を変えれば、これは栄養素の吸収率が劇的に高まっている「ゴールデンタイム」でもあります。

  • インスリン感受性の向上: トレーニング 後の筋肉は、血液中のブドウ糖(糖質)を取り込む能力が非常に高まっています(インスリン感受性が亢進)。このタイミングで速やかに糖質を補給すると、その多くが脂肪として蓄積されるのではなく、優先的に筋肉に運ばれ、枯渇した筋グリコーゲンの回復に使われます。

  • 筋タンパク質合成のスイッチオン: 同時に、損傷した筋繊維を修復しようと、体内では「筋タンパク質合成(筋肉を作ること)」のスイッチが入っています。このタイミングで材料となるタンパク質(特に吸収の速いホエイプロテインなど)を補給することで、筋合成のプロセスを最大化し、筋肉の分解(カタボリック)を最小限に抑えることができます。

多くの研究が、トレーニング 後の速やかな糖質とタンパク質の摂取が、筋グリコーゲンの回復を早め、筋肥大という 結果 にとって有利であることを示しています。この「アナボリック(同化)ウィンドウ」を逃さず、適切な栄養補給を行うことが、次の トレーニング の質を高め、長期的な 結果 を加速させます。

筋合成を促す「分割」食事法


トレーニング 後の栄養補給が重要である一方、それ以外の時間の食事も同様に重要です。特にタンパク質は、体内に貯蔵しておくことができません。

一度に大量のタンパク質を摂取しても、筋合成に使われる量には限界があり、残りはエネルギーとして使われるか、体脂肪として蓄積される可能性があります。


近年の研究では、1回の食事で20〜40g程度のタンパク質を摂取することが、筋合成を刺激する上で効率的であるとされています。したがって、1日に必要なタンパク質総量(例えば120g)を、3〜4時間おきに3〜5回に分けて(例:1回30gを4回)摂取する「分割法」が推奨されます。


これにより、血中のアミノ酸濃度(筋肉の材料)を一日を通して高いレベルで安定させ、筋肉が合成されやすい状態(アナボリック)を長時間維持することができます。これは、空腹時間が長くなり、筋肉が分解されやすい状態(カタボリック)を防ぐ上でも非常に有効です。

脂肪燃焼を最大化する「黄金サイクル」の習慣


トレーニング と 食事がうまく噛み合い始めると、体は24時間体制の「脂肪燃焼モード」へと切り替わっていきます。

このサイクルをさらに強化するために、以下の習慣もデータに基づいて有効性が示されています。


  1. 十分な睡眠: 睡眠中は、筋肉の修復と成長を促す「成長ホルモン」が最も多く分泌される時間です。睡眠不足は、この貴重な時間を奪うだけでなく、食欲を増進させるホルモン「グレリン」を増やし、食欲を抑制するホルモン「レプチン」を減らすことが分かっています。質の高い 筋トレ と食事管理も、睡眠不足の前ではその 結果 が半減してしまいます。

  2. 筋トレと有酸素運動の順番: 脂肪燃焼を最大化したい場合、筋トレ を先に行い、その後に有酸素運動を行うのが効率的です。筋トレ によってまず血中の糖がエネルギーとして使われ、さらに成長ホルモンやアドレナリンが分泌されて体脂肪が分解されやすい状態になります。そのタイミングで有酸素運動を行うことで、効率よく脂肪をエネルギーとして利用することができます。

  3. 水分補給: 体内のあらゆる代謝プロセスには「水」が必要です。水分が不足すると、代謝は著しく低下します。トレーニング 中はもちろん、日中もこまめに水分を補給することが、代謝を円滑に回し、良い 結果 を出すための基本です。

このように、根拠のある トレーニング で筋肉に刺激を与え、適切なタイミングとバランスの食事で回復と成長を促し、十分な休養(睡眠)でそれを定着させる。

この「黄金サイクル」を回し続けることこそが、最強の代謝ブースターとなり、「食べてるのに痩せる」という理想の状態を現実のものにするのです。

5. 体が変わる人の共通点。「根拠のある習慣」を継続する力

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これまで、「代謝」「トレーニング」「食事」という3つの側面から、「食べて痩せる」ための科学的根拠を解説してきました。しかし、どれほど優れた理論や効果的な方法論を知っていても、それを実行し、継続できなければ、体に変化という「結果」は現れません。

ダイエットや体づくりにおいて、最終的に成功する人と、途中で挫折してしまう人を分ける最大の要因は、才能や根性といった曖昧なものではなく、「根拠のある習慣を継続する力」を持っているかどうかに尽きます。

「根拠を知っている人」はなぜ迷わないのか?


多くの人が継続に失敗する理由は、日々の小さな変化に一喜一憂し、迷いが生じるからです。

「昨日あんなに頑張って トレーニング したのに、体重が500g増えている」 「食事を気をつけているのに、今週は全然体重が減らない」 「あのSNSで見た『〇〇だけダイエット』の方が、もっと早く 結果 が出るんじゃないか?」

このような時、体のメカニズムに関する「根拠」を知らない人は、自分のやっていることが間違っているのではないかと不安になり、すぐに別の方法に飛びついてしまいます。その 結果、どの方法も中途半端になり、成果が出ないまま時間だけが過ぎていきます。


一方で、本記事で解説してきたような「根拠」を理解している人は、迷いません。

  • 体重が一時的に増えても、「これは 筋トレ による筋肉の浮腫(むくみ)や、昨日摂取した糖質によるグリコーゲンの増加が原因だ。脂肪が増えたわけではない」と冷静に分析できます。

  • 停滞期が訪れても、「これは体が現在の負荷や食事に適応してきたサインだ。次のステップとして、トレーニング の負荷を上げるか、食事内容を見直すタイミングだ」と前向きに対処できます。

なぜこの トレーニング が必要なのか(筋肉を増やし代謝を上げるため)。

なぜこの食事を摂るのか(筋肉を育て、飢餓状態を防ぐため)。


その一つ一つの行動の「理由」を科学的に理解しているからこそ、短期的な指標に振り回されず、長期的な目標(=体組成の変化)に向かって淡々と正しい努力を積み重ねることができるのです。

この「知的な冷静さ」こそが、継続の最大の武器となります。

モチベーションを科学的に維持し、行動を継続するコツ


とはいえ、人間は感情の生き物です。「根拠」を理解していても、やる気が出ない日もあるでしょう。

そこで、モチベーション維持と行動継続のための心理的なコツも、科学的なアプローチで取り入れましょう。

  1. 「完璧」を目指さず「80%」でよしとする: 「毎日必ず 筋トレ する」「食事は100%クリーンにする」といった完璧主義は、一度崩れると「もうダメだ」とすべてを投げ出す原因になります。週に3回できればOK、食事も8割守れていれば上出来、と考える「80%ルール」は、継続のハードルを劇的に下げ、自己嫌悪を防ぎます。

  2. 「If-Thenプランニング」で行動を自動化する: 「やる気が出たらやろう」では、行動は始まりません。「もし(If)仕事から帰宅したら、すぐに(Then)トレーニングウェアに着替える」というように、「いつ・どこで・何をするか」をあらかじめ具体的に決めておく(if-thenプランニング)ことで、意志の力に頼らず行動を自動化できます。

  3. 進捗を「多角的」に可視化する: 結果 を「体重」という一つの指標だけで測るのは危険です。体重は変わらなくても、体脂肪率が減り、筋肉量が増えている(=体は劇的に良くなっている)ことは多々あります。体重計の数字だけでなく、メジャーでのサイズ測定、鏡で見た時の体のライン(ビフォーアフター写真)、トレーニング で扱える重量の伸びなど、複数の指標で「成長」を可視化することが、モチベーション維持に不可欠です。

  4. 内的動機を見つける: 「夏までに痩せて注目されたい」といった外的動機は、目標達成後や、すぐに 結果 が出ない時に失われがちです。「健康でエネルギッシュな毎日を送りたい」「できなかったことができるようになるのが楽しい」「自分に自信を持ちたい」といった、自分自身の内側から湧き上がる「内的動機」を見つけることが、最も強力で持続的な原動力となります。

「食べて痩せる」体づくりは、100m走ではなく、マラソンです。正しい知識(根拠)を羅針盤とし、それを継続するための仕組み(習慣化)を整えること。この二つが揃った時、あなたの体は必ず変わり始めます。そしてその 結果 は、一時的な体重減少ではなく、一生ものの健康的な体と、やり遂げたという自信になるはずです。

Q&A

Q1: プロテインは絶対に飲まないといけませんか?

A1: 絶対に必要というわけではありません。タンパク質は、肉、魚、卵、大豆製品などの日常の食事から十分に摂取することが基本です。しかし、特に トレーニング 後は、固形物よりも吸収が速く、手軽に高品質なタンパク質を補給できるプロテインパウダーが非常に便利です。また、1日に必要なタンパク質(体重×1.5〜2.0g)を食事だけで摂るのが難しい場合、プロテインで補うことは、筋合成と回復という 結果 を出す上で非常に効率的な選択と言えます。

Q2: 筋トレと有酸素運動、どちらを先にやるべきですか?

A2: 目的によって異なりますが、「脂肪燃焼と筋肥大」を両立したい場合、筋トレ を先に行うことを推奨します。筋トレ でまず体内の糖質をエネルギーとして使い、さらに成長ホルモンが分泌されて脂肪が分解されやすい状態になります。その直後に有酸素運動を行うことで、効率よく脂肪をエネルギーとして燃焼させることができます。逆に、有酸素運動を先に長時間行うと、筋トレ に必要なエネルギーが枯渇し、トレーニング の質が低下してしまう可能性があります。

Q3: 「食べて痩せる」と言っても、結局カロリー計算は必要ですか?

A3: 厳密な計算が常に必要ではありませんが、自分が「どれくらい食べているか」の目安を把握することは、結果 を出すために非常に重要です。まずは、PFCバランス(タンパク質・脂質・糖質)を意識し、「何を食べるか」という「質」を改善することから始めましょう。それでも 結果 が出ない場合、一度ご自身の消費カロリー(基礎代謝+活動カロリー)と摂取カロリーを計算し、バランスが大きく崩れていないか確認することをお勧めします。食べ過ぎも、食べなさすぎも、良い 結果 にはつながりません。

まとめ:知識を武器に、「食べて痩せる」を現実に変える

「食べて痩せる」とは、魔法ではなく、代謝を最適化する科学的なアプローチです。鍵は、エネルギー消費の大きい「筋肉」を増やすこと。

そのためには、筋肉を効率よく育てる「根拠のあるトレーニング」と、代謝を落とさず筋肉の材料を供給する「戦略的な食事」が不可欠です。食べないダイエットは筋肉を減らし、逆効果になります。

この「トレーニング・食事・休養」のサイクルを回すことで、体は24時間脂肪を燃焼しやすい状態に変わります。

最も重要なのは、この正しい取り組みを「継続」すること。日々の体重変動に惑わされず継続できるかは、「なぜそうするのか」という科学的根拠(知識)を知っているかどうかにかかっています。知識を武器に正しい習慣を続ければ、体は必ず変わるという「結果」が手に入ります。

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